
🦢ダイサギ?って大サギ?
白鷺にはダイサギとよばれるものがいて、ダイサギは大サギの意で、他にチュウサギ・コサギというものも。しかし、なんでダイサギ?…謎です。
和名の付け方にきちんとしたルールがあるのかよく知りませんが、大の字を「ダイ」と読ませている動物の和名の例が他にあるのかしらん。
どういった事情で不規則に重箱読みをさせてダイサギ?なのか。似たような水鳥でもオオハクチョウやオオバンですし、オオルリ・オオワシ・オオタカ・オオヨシキリ…。哺乳類でもオオアリクイであったりオガサワラオオコウモリですし、種類の多い昆虫でもオオクワガタ・オオカマキリ・オオスズメバチ…で、大をダイと読ませているものはちょっと思い当たりません。範囲を植物に広げても、オオイヌノフグリ・オオブタクサ・ショクダイオオコンニャク…など「オオ」と読ませているものばかりで「ダイ」としているものは?です。強いてあげれば「大豆ダイズ」でしょうが、これは大きいを意味する接頭語としての「大」とは言えないように思います。豆も音読みでズですし。
ここで気になるのはチュウサギの存在で、このチュウに引きずられてダイサギはダイとなった可能性は感じます。「大中小」の3字で中だけは大きさの意味を持つうまい訓読みが存在しないためチュウという音読みを借りて「中ぐらい」のような使われ方がされます。しかし、そうであれば、コサギもショウサギとされてよいはずなので、なんとも中途半端な印象です。ダイ・チュウ・コ?Why Japanese people?
「大中小」を普通に読めば音読みの「ダイチュウショウ」ですが、これを訓読み的に読んでも中はチュウと読まれることがあります。大型・中型・小型などの場合で、オオガタ・チュウガタ・コガタと普通読みます。mediumに当たる和語のいいのがないためでしょう。大をダイと読ませる場合は、続く言葉が音読みの場合で、大規模・中規模・小規模などです。なので、大横綱はオオヨコヅナ、大投手はダイトウシュと読みます。なので大鷺ならばオオサギと読むのが国語的には正解となるかと。
まあ、そんなことはどーでもいいと思われる人も多いかと思いますが、ではどうあるべきだったかというと、次の3通りでしょうか。
①ダイサギ・チュウサギ・ショウサギとする。
②オオサギ・チュウサギ・コサギとする。
③オオシラサギ・シラサギ・コシラギとする。
一番、普通なのは②でしょうが、私は③がもっとも妥当だと感じます。大でも小でもないならわざわざ中とことわらなくても中くらいということで問題ないんじゃないと。いかがでしようか。
近年、普通のという意味を込めて「ナミ」と付ける和名が昆虫類で見られるようですが、うな重じゃあるまいし…。
これは余談ですが、日本で見られるダイサギはオオダイサギとチュウダイサギという亜種に判れるとかオオダイサギを独立種とするなどの見解もあるようでなかなか複雑です。そうなるとチュウチュウサギはいないのかな?と鳥素人の私は思ってしまいます。
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