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D.I.Y 空家リフォーム・風呂場・トイレ


昭和のトイレ

一口に昭和レトロと言いますが昭和はとても長いので、大正ロマンのようにまとめて語るのはやや無理があるように思います。全部まとめては乱暴です。地域によって違いはあるのですけど、昭和家はトイレを中心に考えるとおおむね3期に分かれるように思います。

前期:和式汲み取り式s20~s40

中期:和式水洗s40~

後期:洋式水洗s50~

それ以前は戦前・戦中なので大正・昭和初期ということでトイレに限らずむしろ大正と合わせて傾向を捉えるべきように思います。

そのように区分した場合この家は中期物件にあたります。これは日本に限らないと思いますが、初期の水洗は、水が溢れる飛び散ることも前提としていたためか、タイル張りや洗い出しのような床の作りになってますよね。今のトイレはそんな心配いらないので唐突にトイレがありますが。

写真はその昭和家の雰囲気を残したまま、なんとか使えるようにまでしたところです。本来ならビフォーの姿もお見せするべきところですが、流石にそれはやめておきます。


昭和の風呂場

風呂場はとりあえず、後からつけられたいくつもの棚などを取り払っただけですが、これはひとまずビフォーとのしてご覧ください。

昭和の風呂のシステムとしては、前期:薪・中期:ガス・後期:給湯器一体型となるかと思いますが、それは給湯式となっていました。しかも24時間風呂の装置が付いていましたが、それは取り払いました。 

洗い場はタイル張りですが、壁の上部は左官職人の手によるものと思える山並みの姿が。一見、砂壁のように見えますが防水の加工がされています。色はもともとか褪せてしまったのか不明ですが地味な感じです。しかし、なかなか味のある壁なので、いずれこのまま色付けをしようかと思っています。

当時としては、こういう処理はままあったのかもしれませんが、今では全く見られない貴重なもののように思います。閉まらなくなっていた入口の扉は直しましたが、模様入りのガラスが昭和です。