紅葉狩りのシーズンということで日光のいろは坂は大混雑とのニュースが流れるなか、平日なら問題なかろうと一路日光へ。お陰様で概ねスムーズに中禅寺湖まで行くことは出来ましたが、まだ紅葉はピークを迎えていない感じでした。以前、見た驚くほどの美しさとまでは…。
しかし、数年前に25年ぶりに再開された日本両棲類研究所をゆっくりと見ることが出来ました。高地のこの時期にしてはとても暖かくカエル日和の一日でした。二階カフェでお茶も飲み、来年の干支であるヘビと一緒に撮影もできました。
閉館前は、当時のウーパールーパー人気に支えられていたようですが、今はその再生能力が注目されているイモリの研究展示が主力のようです。
イモリは体の一部を失ってもほぼ完全に再生できる能力のあることが以前から知られている動物ですが、そのメカニズムを医療に応用しよういう研究が今さかんに行われています。ヒトもイモリのように足を切られても元通り再生する日がいずれ訪れるかもしれません。眼球や内臓の再生も可能というようなことが以前テレビでも報じられたことがあったように思いますのでご存じの方も多いかと。しかし、そんなことになれば凄いですよね。
ヤクザの方なども指詰められたりしても元に戻ってしまうので、落とし前の意義は「痛い」ということだけに代わることとなります。ちなみにイモリ同様なら傷跡も残りません。
IPS細胞のように分化後の細胞を幹細胞に戻すことなく、体細胞を再分化に必要な形にできるということのようなのですが、なぜこのような素晴らしい能力が脊椎動物全般に広がらなかったのかとも…。ひょっとすると、怪我するような迂闊なやつは、死んで子孫を残さないということが種の進化にむしろ有利に働くのかもしれません。
ちなみに、同じ両生類のカエルもオタマジャクシのうちは再生能力があるといわれています。まれに三本足のカエルが見つかることがありますが、オタマジャクシ時代の怪我が原因となっていることもあるのでしょうか。
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