🐰ニホンノウサギ Japanese hare
けもの道を歩くとそれらしい気配を感じることはありますが、日中に野ウサギを見かけることはありません。しかし、トレイルカメラには度々その姿を残していきます。大抵は単独です。
ニホンノウサギはキツネや猛禽類に狙われないよう目立たないように行動していますので、基本、一人で生活しています。子育ての時期も子供から離れていることも多いようです。親子連れの姿などは見ません。子供の近くにいても守ってやれませんし、却って子供の存在を知らせることになるだけです。
漠然とした繁殖期しか持ちませんので、メスは年に何度も出産を繰り返しているはずです。ウサギの仲間は交尾排卵動物ですので、交尾刺激により排卵しますから妊娠はタイミングを選びません。しかし二人で子育てをすることなく、すぐに別れ別れになるようです。一人でいるほうが安全なのです。
弱い動物はそれにあった生活をして生き延びてきたのでしょう。
🐰野ウサギのギザ耳坊や Raggylug, the Story of a Japanese hare
ウサギに限りませんが、野生動物の個体を識別するのはとても難しくあきらめていました。しかし、カメラに残った姿をよく見ると耳に欠けたところのある個体がいることに気が付きました。シートン動物記の「ギザ耳坊や - 綿尾ウサギの話 」のようではありませんか。そこで彼を「ギザ耳坊や」と名付けて少し様子を見させてもらいました。
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