カエル山便り.2023 9月 秋残暑


アカボシゴマダラ Hestina assimilis

タテハチョウの仲間としては優雅に飛ぶ蝶なのですが、困りものの外来種です。チョウ類の外来種は他にもいますが、特定外来生物の指定までされているのは君だけです。関東一円に広まっていてもう何ともならない気がします。食草はエノキなので、在来種のオオムラサキ、ゴマダラチョウ、テングチョウと競合します。

そういえば、毎年一度は見かけることも多いオオムラサキもテングチョウも見ていません。暑くてあまりおもてをうろついていないためかもしれませんが。どうなのかな。


モンキアゲハ Papilio helenus

これは外来種ではないのだけど、むかしよりも生息域が北上しているような。私が子供のころ(昭和ね)は、埼玉県浦和市辺りではほとんど見ることがなかったが、夏休みに横浜の親戚の家に遊びに行くと暑い中、優雅に飛んでいる巨大な黒い蝶の姿に驚いたものでした。今はさらに北の栃木県でも。ナガサキアゲハなど、こういった大きな蝶の飛ぶ姿には南国を感ぜずにはおれません。



オオスズメバチ Vespa mandarinia

9月になった里山内の道に面したコナラの樹液にはスズメバチが群がっています。先月にもみられはしましたが2,3匹といったところ。きっとイモムシなど栄養価の高い餌がお望みなのだと思いますが、この時期になるとなかなかなんてことになっているのでしょうか。それほど人も車も通らない道ですが、ちょっと物騒な感じです。スズメバチは樹液酒場の昼の顔役。夜はクワガタやカブトムシと言われていますが行ってみると。スズメバチが・。怖。しかも昼夜活動するモンスズメバチではなくオオスズメバチたちです。残業、お疲れ様です



9月の田んぼ

暑さの中、稔りの季節を迎えた田にはクサネムが一面に入り込んでしまっています。雨の降らない時期があっため全体に発芽してしまったということでしょうか。

結実してしまうと米と混じって取り除くのが難しいとききますが、ここではどうされるのか心配しています。諦めたのかも。

しかし、クサネムを食草とするキタキチョウは大喜びで、そこかしこに飛び回っています。



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