残暑お見舞い申し上げます
お蔭様でカエル山には台風も山火事もありませんがあまりの暑さで、自然は弱り切っているようです。今年はまあ仕方ないとして、来年は元通りに夏くらいの調子に戻ってくれることを祈ります。
本当に言われているような原因で引き起こされている状況なのでしょうか。
もう、なんともならないかもしれませんけど。
青い栗の実
まだ青い小さな栗の実が沢山落ちています。10年以上、この里山を見ていますが、ヤマグリの実が未成熟でここまで沢山落果するのは初めて見ました。早期落果の原因を猛暑のためとは決めつけられませんが、無関係ではないように感じます。
クリだけならまあいいっちゃいいんですが、他の木の実類すべてに及んでいるとなると、これらを餌にしている野鳥や野生動物に影響が出るかもしれません。
なんとか頑張ってほしいものです。
アジサイ
アジサイはどこにいっても、こんな感じで気の毒です。去年の夏も似たようなものだったとは思いますけど、今年はさらにひどいような気がします。枯れないといいんですけど。夏草の類も勢いがなく雑草狩るのは少し楽ですけど、これも草食の動物たちには厳しい夏となっている気がします。シカの成獣もこの里山に棲みついているようなのが分かりましたが、そんなにいいところでもないと気が付いたころでしょう。シカの採食圧は植生も変えてしまうようなので、それを危ぶんではいましたが、どうもその前に。
夏の花・夏の生きもの
こんな暑さの中でも、百日紅やルドベキアなど夏を感じさせる花は咲いています。少し控えめな感じは否めませんが、セミの鳴き声と共に夏を実感させてくれます
また、シオカラトンボも夏のトンボと感じます。秋になると赤トンボがやって来ます。先週、那須の方に行きましたが、そこには赤トンボたちが避暑に集まっていました。。
kero-onさんによると葛飾の田んぼにもシオカラトンボはやって来ているようです。
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抜殻
昆虫は脱皮を繰り返して成長しますから、よくみればあちこちで抜殻を見つけることができます。
写真はカマキリのものですが、一番目立つのはなんといってもセミの抜殻です。カエル山の夏はミンミンゼミとアブラゼミがほとんどのようです。これからツクツクボウシやヒクラシが鳴くようになるかと思います。
葛飾のkero-onさんからはセミの羽化の観察会の様子が届きました。
また、昨年の千葉の市川市でのニイニイゼミの羽化数の調査の資料も見せてもらいました。
ニイニイゼミは少し早い時期のセミで、子供のころに比べるといなくなった感があったのですが、近年都市部で盛り返してきているとのうわさがセミ界で流れています。なんとなくアブラゼミの子分のイメージで地味なんですが、どこか懐かしい。抜殻は泥だらけで美しくないのですが、それとはっきりわかります。先月、一つだけ見ました。というよりも他のセミの抜殻にはなんで泥がついていないのか不思議です。
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シオカラトンボの共喰い
トンボが共食いをしている様子は気にしていると見つけることができます。さすがに同種であることは少ない気がしますが、珍しくもありません。
写真はシオカラトンボ♂が同種の♀(ムギワラトンボ)を捕まえたところです。
虫の共食いというと、カマキリのメスがオスをという話が最も有名だと思いますが、シオカラトンボの場合はどうもオスがメスを襲っている例がほとんどのような気がします。だから、どうだってわけじゃありませんが。自然は厳しいってことでしょう。
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IORI (水曜日, 28 8月 2024 00:40)
自然を満喫できるような素敵な写真ですね!
更新がとても楽しみです。