里山の野生動物・鹿ふたたび !!


鹿ふたたび !!  ニホンジカ

残念ながら雨がカメラのレンズにかかってしまったようで、ぼんやりとした画像ですが、ニホンジカの姿をカメラがとらえました。若い雌の個体のようです。シカは群れで行動することが多いようですが、群れではなく孤独な様子です。前回、映ったシカと同一の個体と考えていいかと。群れからはぐれてしまったのかな。しかし住み着いていると考えていいでしょう。とりあえず「バン美」と名付けます。いつか「シカ男」が来てくれるといいのですけど。

シカ画像をクリックすると動画が見られます。

ニホンジカの生息地

以前にも書きましたが、栃木県南西部にあたるこのあたりには、本来シカは生息していません。

隣接地域でも5kmメッシュで3頭未満ですからほぼ空白地帯です。図は2014年の調査によるものですが、環境庁によるとこの年をピークに頭数は減少、生息域はやや拡大ということのようです(資料1)。

野生動物が人の近くに現れるのは、決していいことばかりではなく、いくつもの問題を抱えています。シカの場合も、食害もありますし、感染症も寄生虫も。鉄道での事故も少なくないと、シカ生息地近くにお住いのkero-yokaiさんが。線路の鉄を舐めに来るのだそうです。

それは確かに迷惑なのでしょうが、鹿なり狸なり兎なりときどき姿を現してくれるというのは、なんとも楽しいことだと思うので、私の顔に免じて許してくれないかしらん。 


ニホン野ウサギ

もっとも多くトレイルカメラに姿を残していってくれますが直にお会いしたことは一度もございません。基本、夜行性ですが、昼に活動しているところがカメラに残っていることもあります。ですが、とても注意深くされておいでのようで会えはしません。また、一度に3匹以上映っていたことはないのですが、それなりの数がいるように感じます。なんとなくですけどね。生態学的見地からすると森林よりも開けたところに適する動物なので、最近の太陽光発電による森林伐採は意外とウサギ的にはありなのかもしれません。ウサ画像をクリックすると動画が見られます。

アメリカの野ウサギ

これはハーバードのkoro-docさんがスマホから送ってくれた野ウサギの画像なのですが、判りますでしょうか。道路中央にいるのは野良犬でも野良ネコでもなく野ウサギです。さすがマサチューセッツ。

やっぱり、向こうはウサギもアメリカ人っぽいですね。日本でもこんなのがみられたら、私はウキウキしてしまうと思うのですけど。

日本のウサギはシャイですねから、なかなか難しいかな。


ニホンイノシシ

イノシシも完全に定着しています。以前、庭を荒らされたときは、たまたま出てきたのかと思いましたが、もう普通にいます。ただ、センサーライトを取り付けたり、ヒトの存在を示す工夫などをしてからは、お互いに距離をとってお付き合いいただいている感じです。

イノシシもよく獣害の問題が話される動物の一つですが、現状は前出の資料1の通りです。イノシシは林縁を覆いつくさんばかりのクズなどのマント群落の植物の生長抑制として森のバランスにも必要な大切な存在でもあると思います。できれば仲良くしたいです。

イノ画像をクリックすると動画が見られます。


その他の野生動物 (哺乳類)

イノシシ、ウサギ、シカの他、タヌキアライグマハクビシンキツネがカメラに写っています。画像をクリックすると動画が見られます。他にもまだ何かいるとは思いますが、それはまたのお楽しみということになっています。


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コメント: 2
  • #1

    庵伸一 (月曜日, 26 6月 2023)

    失われていく自然?まだ、まだ自然があるようで、ないような?
    環境問題を考える機会になりました。

  • #2

    kero-master (火曜日, 27 6月 2023 19:01)

    在来のイノシシ・タヌキ・ウサギがまだ幅を利かせてはいますけど、ハクビシンやアライグマも暮らしてますからちょっと微妙ですね。早耳のkero-cutさんが茨城の石岡でキョンが確認されたと知らせてくれました。千葉からどうやって利根川渡ってきてのか謎ですが、となると栃木にやって来るのも時間の問題でしょう。生きものたちの活動はなおさらにぎやかになるかもしれませんが、それをどういう状況と呼ぶべきなのでしょうか。