蛙センター便り.2023 早春


カタクリ・片栗

スプリングエフェメラルと呼ばれる早春にしか見られない動植物が今年もいくつか見られました。カタクリ・アズマイチゲ・ツマキチョウなど。みな春らしい柔らかさに包まれています。


ツマキチョウ♀・端黄蝶

これはメスなので端の黄色の部分は見られませんが、とても可愛いちょうです。モンシロより一回り小さく春に一度だけ羽化します。幼虫は野生のアブラナ科植物を食べますが、近年、オオアラセイトウを食草とするものが見られるようになり都市部でも個体数は増えたように思います。


ビロードツリアブ♂・びろうど吊虻

ハエ目のスプリングエフェメラルとも呼ばれるのがビロウードツリアブです。アブといっても長い口で花の蜜を吸うだけで人を襲ったりはしません。これは雄です。たしか複眼がくっついているのがオス、離れているのがメスなのですけど、この知識って何か役に立つことがあるのかしらん。忘れてください。全身モフモフしています。早春にしかいません。  ※ビロードはポルトガル語で、英語ならベルベットです。


野鳥の餌台とトレイルカメラ

鳥インフルエンザで玉子がとんでもないことになっているので、ちょっと様子見ていましたが、日本野鳥の会山階鳥類研究所「野鳥の餌台は問題なし」といっているので、冬も終わり近くなってからですが餌台にカメラ設置。まず好奇心旺盛なシジュウカラが。すぐカラスに追い払われました。ただ、古い栗の実を2つ残していったので、それをカケスがどこかに持って行きました。これで空っぽです。


里山の野生動物

他のトレイルカメラに残っている画像を確認すると、冬から春にかけては普通は単独行動をする哺乳類も2ショットで映っていたりすることが多いように思います。ウサギイノシシキツネも。タヌキ以外はソロ活動が基本だと思うのですが。恋の季節ということなのでしょうか。春先にキツネは恋狂いのブレイクダンスをしていることがあると何かで読んだような記憶も。しかし、これもよくある私の思い違いかも。なので他所では言わないようにしてください。      奥村チヨ 「恋狂い」 1970


※各画像をクリックすると拡大画像と種名が表示されます。