蛙センター便り.2022. 春~初夏


アジサイ・紫陽花

里山の中を抜ける蛙センターの前の細い道は一応栃木市の市道にあたるのですが、勝手に道沿いに毎年アジサイを少しずつ植えています。無許可なので黙っていてくださいね。ほとんど人も車も通らない未舗装道路ですが、今年の梅雨時のアジサイはそこそこでした。


ニホンカナヘビ・日本金蛇

ニホンカナヘビです。ニホントカゲと混同さることが多いですけど、このくらい長い尻尾を維持している個体をみるとさすがヘビと名乗るだけのことはあると。これはそのカナヘビの交尾の様子です。オスがメスの腰辺りに嚙みついて絡み合っています。真昼の熱い出来事です。でも噛みつくといっても咬む力は弱いですし、歯もほとんどありませんのでメスを傷つけることはありません。甘嚙みですね。


アゲハモドキ・蛾

これはアゲハモドキいう蛾です。毒をもつジャコウアゲハという蝶に擬態しています。昼に活動しています。胴が太く少し小さいので区別が付きます。でも鳥にはこの違いは判らないかもしれません。そもそもジャコウアゲハに毒のあることが、野鳥界に知れ渡っているということを前提にしてマネしているというところがすごいすね。


林縁のクズ

この里山の林縁部の様子です。以前、クズに埋め尽くされてしまったことがありますが、今は回復しています。

イノシシには庭を荒らされたこともありますし、獣害ばかりが言われてしまいますが、冬の間にクズの根を食べつくしてくれることにより、マント群落の植物が過剰に樹木を覆いつくしてしまわないようにバランスをとってくれてもいるように思います。なので、イノシシをあまり悪く言うのはどうかと思います。

イノシシも葛根を食べて冬も風邪もひかなくなっているのではないかと。

ヒトもコロナを早く乗り越えてもらいたいとイノシシたちもきっと願っていることでしょう。


※各画像をクリックすると拡大画像と種名が表示されます。