ナナフシモドキの飼育観察


ナナフシ(ナナフシモドキ)

ナナフシはよく見かけていましたが、初齢か二齢か、これはとても小さい。1.5cmほどしかない。ほとんど餌もいらないだろうということで、しばらくこれに飼ってみましょう。

ナナちゃんと命名。

 

4/19



中の様子

居心地はいいようで、のんびりと暮らしています。葉はサクラです。餌でもあり家でもあります。

 

4/19


成長

ナナちゃんは、みるみる大きくなりました。横の鉛筆と比べてみてください。

 

6/1



脱皮

ナナフシは数回の脱皮を繰り返し成虫になります。ナナちゃんも。ただ、翅がないので、どの段階で成虫となったのかが分かりにくくもあります。ナナちゃんは大人になったのかな?

 

6/1


お引越し

ナナちゃんは、日に日に大きくなります。お引越しです。元気一杯で糞もよくします。床に落ちているものが糞です。でも、ナナちゃんは桜の葉しか食べていませんので、ナナちゃんの糞は、桜餅のような何とも言えないいい香りがします。 

6/5



産卵

ナナちゃんが卵を産みました。なんで?と思われる方もおられるかとも思いますが、ナナフシは単為生殖を行うため♀一匹で産卵します。♂の個体もごくごくまれにみられることもあるようですが、何をしているのかよくわかりません。モテモテ君としての一生を送っているのかな。♂の発見例はあまりにも少ないので、はたしてどんな仕組みで性決定をしているのかちょっと想像がつきませんけど、それを知ったところでどうなんだという気もしなくはありません。とりあえずナナちゃん、おめでとう。  6/10


毎日5,6個

ナナちゃんは毎日5,6個の卵を産みます。ナナフシは分類上はカマキリやゴキに近いのですけど、卵鞘に沢山入っている形ではなくて一粒から一匹生まれる形のようです。

しかし、成虫も枝にしか見えませんけど、卵も植物の種子にしか見えません。なんで、こんなことになっているのかちょっと不思議な気がします。

                  6/13


卵も不思議です

端に蓋のようなものがあるのが分かりますが、春になるとその蓋が空いて小さなナナフシが出てくるらしいです。3mmくらいの卵なんですけど、1cmくらいの虫がはい出てくるわけです。多分、中ではうまく折りたたまれているのだと思うのですけど、そう思って見ると表面の凸凹も何か意味がありそうに見えます。        

                     6/13


一つだけゴマが混じっています。どれでしょう?

ケージは養鶏場の採卵ケージのように底を網に改良しました。食べたりはしませんが。この画像には一つだけゴマが混じっています。さて、どれでしょう?判りますか?画像をクリックすると大きな絵でみられます。

ということで、ナナフシを飼うのはとても簡単なことが分かりました。あまり動きませんが、動くときは優雅です。まあ、植物と思えば。

もし、飼われるときは、殺虫剤や蚊取線香などに注意してください。                             6/13

※各画像をクリックすると拡大画像が見られます。