蛙センター便り.2019. 春


ソメイヨシノ・染井吉野

今年の4月第一週の週末は運よく桜が満開でお花見を楽しめました。翌週は寒かったこともあり翌週末もまだほぼ満開を維持していました。


カントウタンポポ・関東蒲公英

西洋タンポポは一人でも増えますが、在来のタンポポは仲間がいないと増えません。しかし、このあたりはまだ在来種が多いようです。西洋種はガクが反り返っているというのはよく知られている通りです。


フジ・藤

月末には藤が周囲の雑木林の林縁一杯に広がりました。車をとめている斜面の上にも覆いかぶさるように藤の花が。こんなことは今年が初めてです。来年はどうなるのかしらん。山に生えているフジなのでヤマフジなのかと思っていましたが、ヤマフジは主に西日本に自生しているようです。ヤマフジはツルの巻き方がノダフジとは逆です。これはノダフジです。


クマバチ・黄胸熊蜂

フジの花の周りにはブンブンブンとクマバチが飛んでいます。何もせずにホバリングしているものは♂蜂なので刺すことはありませんが、手で摑まえる度胸はありません。大丈夫なのは判っているのですけど。クマバチは大人しいハチなので雌でもよほどのことがない限り人を刺したりはしないようです。


ウラシマソウ・浦島草

テンナンショウ属の植物はどれも見つけるとその形態の面白さからウキウキとした気持ちになります。ウラシマソウの名は、特徴的に伸びたひも状の付属物を釣り糸に見立てたものと説明されているものも多いようですが、それなら釣り人草でよさそうなもの。浦島太郎の絵本などを見ると、太郎はどういう事情なのか分かりませんが、必ず釣り竿を背負い腰には魚籃(びく)を付けています。私には、ウラシマソウは釣り竿に釣り糸を垂らし、魚籠を付けた浦島太郎の姿に見えます。仏炎苞がなんとなくかご風なので。違うかしらん。釣り人がみなああだとは新指揮していませんし。まあ、正解は調べようもないですし、多数決で決められる類のことでもないし、しかしみんなどう思っているのかな。


※各画像をクリックすると拡大画像と種名が表示されます。