蛙センター便り.2019. 冬


ニホンスイセン

昨年末よりあちこちで花を咲かせています。古い時代に中国から伝わったものとされていますが、寒さに強く広く野生化していて、今では新年の花の代表といってもいい存在になっていると思います。


ローズマリー

なかなか丈夫で冬にちらほら花をつけます。チキンにのせて焼いても美味しい。パセリ・セージ・ローズマリー&タイムは常に植えておきたいと思うのですけど、タイムだけは一時的にかなり蔓延るくせに、なぜかときおり一斉に枯れてしまいます。そろそろ、また植えてみようかな。


シークヮサー

ワの小文字の「ヮ」を使うことは「シークヮサー 」以外であるのかしらん。普通は緑色のうちに食べると思うのですけど、放っておくとオレンジ色になり甘くなるのか、いつしか果物好きの小鳥に中身を食べられて空っぽになります。もちろんミカン科の植物ですけど、何故かアゲハ類の幼虫が付きません。葉はミカン科特有の香りが強いように思うのだけど。不思議です。


ムラサキシジミ

成虫で越冬するので、冬でも暖かいと日光浴してたりします。食草はブナ科のアラカシで周りの雑木林に沢山生えています。越冬個体にしては羽に痛みもなくきれいですね。


キョウチクトウの種子

キョウチクトウ(夾竹桃)は自家不和合性があるうえに、簡単には受粉出来ないような花の構造をしています。なので滅多に種はできないようです。蛙センターでは多分初めてです。どこかに夾竹桃が植えられていて、そこから花粉を運んできた虫が頑張ってここの花にももぐりこんだようです。今年はどうかな。


※各画像をクリックすると拡大画像と種名が表示されます。


昨年は主にオープンガーデンの花の写真を公開させていただいてまいりましたが、今年は撮影地を蛙センターとそれを取り巻く里山に広げ、モチーフも自然観察を中心にもう少し幅を持たせてお届けすることと致しました。蛙センターの花の写真を撮り始めたのは、生物学科の同窓生数名がここに来てくれたさいに、足元に咲いていた花に着目してくれたことがきっかけでした。おかげさまで改めて自然に目を向けることができた気がします。やっぱり理科の基本は観察ですね。